諸説ある小説 #1

私は学校の屋上へ上がってみた。
スマホを持っているのはとある撮影のためだ。
「やっぱり文化祭はこれに限るよね。」
独り言のようにつぶやく。

「あ、美怜!」
「もー本名呼びはやめてよ~!」
ちょうど友達が来た。
「みっちゃんって呼んでよ~!」
投げかけてみる。
「やーだ!」
「おこちゃまか!」
軽く叩いて、二人で笑う。
和やかな雰囲気が流れる。
「さぁ、先生いないし…写真撮ろっか!」
「うん!」
屋上から見下ろす街並みにはいつもと違う静けさを感じる。
「じゃあいくよ。さん、にー…」
「おいお前たちゃ何しとる!」
シャッターボタンを押すと同時に図太い声が響いた。

「あ、はい…」
先生に見つかった。
(ねぇみっちゃんこっからどうする?)
(とりあえず逃げよ!)
「まったく何してんだよ。まったく人の規律を…」
先生の視界から飛び出し、階段を駆け下りる。
「おい!ちょっと待て!」
怒号の鳴りやむまで無我夢中で走った。

――続く…??(不定期更新にもほどがある)

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